2025年11月 2. 2027年WYDソウル大会
隣国である韓国のカトリック教会が、現在その実施向けて力を注いでいるもののひとつに、WYD(ワールドユースデー)があります。大会は2027年8月3日から8日で、テーマは「勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている(ヨハネ16・33)」です。アジアで開催されるWYDは1995年のマニラ大会以来となります。
カトリック中央協議会はWYDについて次のように説明しています。
国連が1985年を「国際青年年」と定めたことを受け、前年1984年「あがないの特別聖年」の閉会ミサで、教皇ヨハネ・パウロ二世が、青年たちにローマへと集うように呼びかけたことにはじまります。その後、毎年「受難の主日(枝の主日)」が「世界青年の日」と定められ、2~3年ごとに世界各地でWYDの世界大会が開催されるようになりました。その後、2020年11月22日(日)「王であるキリストの祭日」のミサの終わりに教皇フランシスコは、次のように述べられ、2021年より「世界青年の日」を「王であるキリストの祭日」に変更すると発表しました。
https://www.cbcj.catholic.jp/japan/comt/pastoralcareofyouth/wyd/
さて、今月の日本の教会の意向は「日本と韓国の教会」で、「福音宣教のために助け合い、未来の向けてよりよい協力関係を築いていくことができますように」と祈るように私たちを招いています。この背景には、韓国と日本が歴史認識の違いに直面していた1996年、両国の司教の間で始まった「日韓司教交流会」があります。11月に開催されことが多かったこの交流会にちなんで、日本の教会はこれを意向に取り上げて隣国との関係をさらに深みのあるものにしようと考えました。
前回のWYDリスボン大会は、ヨーロッパで開催されたこともあって、日本からの参加者は限られていましたが、2027年のWYDソウル大会には、多くの日本の青年が参加すると思われます。このカトリック教会での大きなイベントに思いを寄せ、その成功を祈り、そして日本の教会として協力できることは何かを思いめぐらしながら過ごす一週間と致しましょう。

