2026年1月 4. 聖母の取り次ぎ
2026年は、1月1日の「神の母聖マリア」の祭日で始まりました。イエス・キリストの誕生から8日目にあたる元日は、マリアが神の母であることを記念し、救いの神秘におけるマリアの役割を祝う日です。日本の教会は、平和と幸せを願う私たちの心を、この聖母の取り次ぎによって、神にはっきりと確実に伝えることができるようにと、ともに祈ることを奨めています。
「取り次ぎ」あるいは「執り成し」とも表現されるマリアの役割は、母としての特別な絆を持つため、強力な「仲介者」として信徒の願いを息子であるイエスへと伝えることにほかなりません。ですから、カトリック教会や東方教会において、聖母が信徒に代わって神に祈りを届けてくれるという信仰が広まりました。
その背景にあるのは、カナの婚礼での出来事です。宴席でマリアがイエスに「酒がなくなりました」と告げたところ、最初の奇跡が起きたことが、マリアの願いはイエスに聞き入れられる力があるということで、その力にあやかって「取り次ぎ」の信仰が伝えられています。
マリアへの祈りは、「アヴェ・マリアの祈り」に集約されています。その最後のことばは、「わたしたち罪びとのために、今も、死を迎える時も、お祈りください」です。カトリックの『典礼聖歌』371番、聖母賛歌1の「しあわせなかたマリア」では、「神に祈ってください」の歌詞に表現されていますので、まさに「取り次ぎ」の願いが込められていることがはっきりと理解されます。
日本の教会の意向に心を重ねて、聖母の取り次ぎを願いましょう。そして、日々「アヴェ・マリアの祈り」を唱えるときにも、この心を大切にいたしましょう。

