2025年4月 1.新司祭の誕生

日本の教会の意向は、「新しい環境で生活を始める人たちが、それぞれの場で神との交わりを大切にしていくことができますように」と祈ることを奨めています。今、私たちは四旬節の歩みの中で、一人ひとりが神に立ち返り、生活を振り返る回心の時を過ごしていますが、教会には司祭叙階式が行われたという嬉しい、そして喜ばしい便りも届いています。司教の按手を受けて叙階の秘跡にあずかり、司祭団に迎え入れられた者たちにも、新しい生活が待っています。小教区に赴任する者や、研修のために海外に派遣される者など、その環境は様々ですが、新司祭の新生活が神との交わりの中で輝くものとなりますように、祈りによって支えてまいりましょう。
新司祭ばかりではなく、各教区、各修道会では、復活祭を区切りとして司祭の異動も行われます。温暖な気候の地から豪雪極寒の地への異動、喧騒の大都会から山林田園が広がる町村への異動などの、環境の変化はもとより、新たに出会う人々との交わりが待ち受けています。教会共同体が、新たに迎える司祭を、神からの派遣として受け止め、私たちと神とを結ぶ秘跡の執行者として尊敬の念をもってかかわることが、まず求められます。
司祭の異動に思いをいたし、また年度の初めに新しい環境におかれる新社会人や学生、生徒にも思いをいたして、この新しい年度の始まりの時の祈りといたしましょう。