2026年3月 2. 子どもたちへの性的虐待
2021年10月に、フランスでカトリックの司祭たちが、21万6千人の子どもたちに性被害を加えたとする報告書が公表されました。それに先んじて、2018年9月には、ドイツで3千6百人以上の未成年が性的虐待を受けていたことが、漏洩した報告書によって明らかになっていました。虐待の事実ばかりではなく、教会が組織的に隠ぺいしたことで、21世紀のカトリック教会をゆるがす大きな問題として取り上げられました。
日本では、2002年と2012年に行われた各教区の司教を対象としたアンケートでは、少なくとも5件の被害報告があったとされ、2019年に司教協議会は新たな内部調査を行う方針を決めました。そして、2002年6月21日に「子どもへの性的虐待に関する司教メッセージ」を発表し、「日本においてこのようなことが起こらないよう、自らを正し、教会の刷新に励んでいきたいと思います」と述べています。
https://www.cbcj.catholic.jp/2002/06/21/2258/
2016年、教皇フランシスコは子どもたちに対して教会のメンバーが犯した罪についてしっかり意識できるように神に寄り頼む日として「性虐待被害者のための祈りと償いの日」を設けることを通達し、日本の教会は四旬節第2金曜日をその日として定めました。
2020年の「性虐待被害者のための祈りと償いの日」には、当時の日本カトリック司教協議会会長であった長崎大司教区の高見三明大司教の名前で、「2019年『聖職者による未成年者への性虐待の対応に関するアンケート』調査報告と課題」を発表し、訴えが16件あったことを公表しました。
https://www.cbcj.catholic.jp/2020/04/07/20513/
日本の教会は、意向として「性虐待被害者」を掲げ、「心と体に大きな傷を受けた方々が、神のいつくしみによって癒されますように」と祈るよう、導いています。心を合わせて被害者のために祈りをささげるとともに、教会が常に情報を開示して、現実を直視することができるように祈り願ってまいりましょう。

